宝石業界に激震!本物より“本物らしい”偽物の登場
2025/04/03
宝石業界に起きた革命「本物の偽物」とは?
ダイヤモンドと言えば、天然の宝石をイメージしますよね。しかし、近年の宝石業界には驚くべき革命が起きています。その主役が「ラボグロウンダイヤモンド」。これは人工的に生み出されたダイヤモンドで、本物とほぼ同じ性質を持ちながらも「偽物扱い」される、不思議な宝石なのです。
以前の偽物は「キュービックジルコニア」
昔、ダイヤモンドの偽物として有名だったのは「キュービックジルコニア(CZ)」です。透明で美しい見た目はダイヤモンドに似ていましたが、専門家でなくても区別がつきやすいほど明らかに異なる性質を持っていました。硬さや輝きが天然ダイヤモンドとは全く違うため、誰が見ても「本物ではない」と判断できたのです。
ラボグロウンダイヤモンドは本物そっくり!?
ところが最近話題のラボグロウンダイヤモンドは、見た目も物理的な性質も、天然ダイヤモンドとほぼ同じ。炭素を人工的に結晶化させて作られ、プロの鑑定士でも特別な機器がないと判別できないほどです。
しかも鑑定書まで発行されるため、多くの人が天然と見間違えるケースも出てきています。
見分けるポイントは「ガードルの刻印」
ラボグロウンダイヤモンドには一つの明確な見分け方があります。それが「ガードルの刻印」です。ガードルとはダイヤモンドの上部と下部の境目にある細い側面部分です。この部分に小さなレーザー刻印で、鑑定書番号や「LG(Lab Grown)」「Laboratory Created」など人工であることを示すマークが入っています。
しかし、実は刻印がないラボグロウンダイヤモンドも存在します。市場に流通する前に何らかの理由で刻印がされない場合や、個人的な販売で刻印のないものが出回ることもあります。そのため、専門家の鑑定や、専用の機器での確認がさらに重要になるのです。
なぜラボグロウンダイヤモンドは安いのか?
価格の面でも天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドには大きな差があります。同じサイズ・品質でも天然ダイヤモンドの半額以下、中には5分の1程度で購入可能なものもあります。
天然ダイヤモンドの価格は、採掘コストや希少性などの要素で決まります。一方ラボグロウンダイヤモンドは、人が短期間で生産できるため、希少性や採掘コストがかからず、低価格が実現できるのです。
本物より本物らしい「偽物」の時代へ
こうした背景から、ラボグロウンダイヤモンドは「偽物」というより、新しい時代の「もうひとつの本物」として認識され始めています。
環境に優しい(採掘不要)
倫理的に安心(紛争地帯に無関係)
圧倒的なコストパフォーマンス
品質や美しさだけではなく、こうした倫理的な観点からも注目される存在になっています。
宝石を売るときの注意点
買取査定の場面でも、ラボグロウンダイヤモンドは刻印が確認できれば、天然よりも査定額は低くなりますが、品質そのものが悪いわけではありません。
刻印がない場合、本物と人工物の判断が難しく、トラブルになる可能性があります。そのため、宝石を売る際には必ず信頼できる専門家による鑑定を受け、鑑定書を取得することをおすすめします。
まとめ
ラボグロウンダイヤモンドの登場は、宝石の概念そのものを変えつつあります。「本物より美しい偽物」として、市場での評価や私たちの価値観を大きく変えているのです。
あなたの持っているダイヤモンドも、実は「新しい本物」かもしれません。一度、専門家に確認してみてはいかがでしょうか?
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